こんにちは、ちゃんわです。
この記事では、東京競馬場 芝2000m の条件で開催されるG1、天皇賞(秋)について解説しています。
以下の方におすすめです。
それでは、早速解説してきます。
開催概要
開催情報
まずは開催情報についてです。
基本の重量は58キロ。牝馬は-2キロです。
3歳馬も斤量にハンデがあり、牡馬は56キロ、牝馬は-2キロの54キロの出走となります。
コース形態
東京競馬場の芝2000mは他のコースと比較すると少々特殊なコースです。下図のように1コーナー奥のポケット地点からのスタートとなっており、スタートして100m少々走ったあとに本コースに入っていくという形態になっています。
開催状況
また、開催回は第4回9日目となっており、9月最終週(or10月第1周目)の中山競馬場でのスプリンターズS終了後から始まる10月の東京開催の最終週(or11月最初の週)の芝の最終のレースとなっております。(12レースがダートのため)
天皇賞(秋)が開催される芝Bコースについてですが、天皇賞の週の土曜日からA→Bコースへと変わっており、仮柵の位置が最内から3m外側になります。
このBコースでの開催は、5月のヴィクトリアマイル、オークスの2週間(4日間)以来の開催です。
Bコースの最内部分は、5月最終週以降Cコースの仮柵によって保護されており、今開催のAコースでようやく出てきたということになります。
天皇賞(秋)に関するローテーション
次に、各陣営がどのようなローテーションで天皇賞(秋)に向かうのかを解説します。
天皇賞(秋)へのステップとなるレースは大きく分けて4種類あります。
秋の前哨戦叩き組
こちらはオーソドックスなパターンです。春から休養後、天皇賞(秋)に向けて1戦叩くという形です。
基本的には同じ東京コースで行われる毎日王冠(東京芝1800m)が多いですが、天皇賞(秋)より少し距離の長いオールカマー(中山芝2200m)や関西圏で行われる京都大賞典(※京都芝2400m)を叩いて出走するケースも見られます。
※2021,2022年は京都競馬場改修工事のため阪神2400mで実施
夏の北海道シリーズでひと叩き組
次は北海道シリーズ組です。
夏のG1とも呼ばれる札幌記念(札幌芝2000m)や、牝馬限定ではありますがクイーンSを使って参戦するケースも見られます。
札幌記念は、北海道で行われることも有り暑さに強くない馬や、天皇賞(秋)に向けてひと叩きして少し間隔を開けたい馬が出走するケースが多いです。
最近では、春のG1を使った馬の始動戦として使われるケースも多くメンバーレベルとしても高いと評判があります。
夏のハンデ重賞で賞金を積んだ組
夏のハンデ重賞G3の勝ち馬が参戦するケースが多いです。
夏場は有力馬が休養しているため、レースのレベル自体は高いとは言いにくいレースでもあります。
また、ハンデ戦ということもあり出走馬のどの馬にも勝利のチャンスがあるレースでもあるため、実力勝負となる天皇賞(秋)のメンバーと比較するとどうしても格下と見られてしまう組でもあります。
春G1からの直行組
こちらは春のG1(宝塚記念、ダービー、安田記念、天皇賞(春)等)からの直行ローテの組です。
秋には、天皇賞・ジャパンカップ・有馬記念という秋の3大G1と呼ばれるようなレースが控えています。
また、最近では12月の香港国際競走に出走する馬も多くいます。
そのため、天皇賞(秋)の前に前哨戦を挟むと秋の出走レースが4走以上になってしまい、馬主(クラブ)や陣営がレースを控えるケースも目立ちます。
秋のその先のレースを見据え、天皇賞(秋)へは外厩や厩舎で調整するために直行となる組がいるというわけです。
しかし、こちらは有力馬主・有力クラブ・有力厩舎等直行ローテーションでもしっかり仕上げて出走する馬が多く、かつ有力馬であることは間違いないため、このレースにおいても軽視できない存在です。
3歳馬についても同じことがいえます。
3歳馬は秋の大一番として「菊花賞」がありますが、近年では距離が3000mの特殊なレースであることも理由のひとつにあり、陣営が菊花賞を狙わずに古馬混合のG1に出走させるケースも見られるようになりました。
ダービーからの直行や秋の前哨戦の神戸新聞杯を叩いて出走することもあります。
3歳馬の挑戦は珍しいですが、出走する馬は世代トップクラスです。2021年にはダービー2着馬のエフフォーリアが3冠馬コントレイルを破り優勝したという例もあり、非常に強力な相手となるでしょう。
天皇賞(秋)のレースの流れ
まずは2012~2021年のレースラップをグラフで見てみましょう。
まず、3F目と8,9F目に注目してください。
3F目
3F目を2つのグループに分けると以下のようになります。
- 3F目が早くなる
- 3F目が遅くなる
この2つのグループの違いは、特徴的な逃げ馬です。
2012年:逃げ馬シルポート
2013年:逃げ馬トウケイヘイロー
2016年:逃げ馬エイシンヒカリ
どの3頭も特徴的な逃げ馬でペースが上がりやすい傾向にありました。
これらのレースでは、後方から上がり最速の脚を使う追い込み馬が上位に来るという結果になり、先行馬にとっては苦しい結果が待ち受けていたと解釈することができます。
逆に、特徴的な逃げ馬がいないその他の年では、中団差し~先行馬が上位に来る結果が多くなります。
つまり、天皇賞(秋)の展開を予想をする上で重要となる1つ目のポイントは逃げ馬の種類です。
8,9F目
2点目は8,9F目に注目です。こちらも2つのグループに分けられます。
- 8F目が最速
- 9F目が最速
2012年はシルポートの逃げによりラップが他と異なるので省略していますが、3F目が速い年は9F目が早い傾向があります。
2015年がなぜコチラに入っているかというと、先ほど紹介した特徴的な逃げ馬エイシンヒカリが2番手で終始逃げ馬をマークしているという実質のペースメイクをしていたというのも理由の一つでしょう。
8F目が最速になるということは、ゴールまで長くスピードを保たなければならず、直線を走る馬はどの馬もトップスピードで走っていることから物理的に差を縮めにくく、直線に入った段階である程度前のポジションを確保しておく必要があります。
逆に9F目が最速になるということは、ゴールまであと少しの距離、脚色の鈍った馬を一瞬の切れ味で差し切る能力が必要となります。そのため、道中しっかり脚をためて直線で弾けるために後方の馬を狙う必要があるということになります。
過去の出走馬の状況
最後に過去の出走馬の直線での進路を確認しましょう。
直線の進路によって伸びる伸びないがあるため、枠によるレース結果を想定しやすいです。
過去の直線進路図
以下の図は、2012~2021※の上位3頭の直線の進路です。
馬サンプルの数が多く少し見にくいかもしれませんが、直線の内よりも5~8頭分外に出した位置での上位馬が多いことがわかります。
始めの方でも少し解説したように、東京開催はBコース替わり2日目とは言え開催9日目となります。
内から傷んでくるため、4コーナーの内は避けて通る馬も増えてくるタイミングです。
ですから、内を避けてかつその中で最短経路を通ることができるポジションがこの位置となるわけです。
過去の上位馬の枠順
実際に上位馬の枠順を確認してみましょう。
1着には4~5枠が多いですし、2,3着も外枠の馬の割合が多いように見られます。
2017年はかなりひどい不良馬場で特殊だったことや2019年の超高速馬場での開催という条件だったことを考慮すると、通常の馬場ではやはり内の馬よりも少し外に目を向けたほうが良いかもしれませんね。
まとめ
最後にまとめです。
以上の内容から、天皇賞(秋)で予想する上でのポイントをまとめています。是非参考にしてください。
以上、天皇賞(秋)の予想のポイントでした。
皆さんの予想の参考になれば幸いです。
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